近鉄の注文住宅(奈良県) > 外断熱工法エアーウッド > 耐震性
住まいづくりの際には、地盤調査を充分にしておく必要があります。 地盤が軟弱な土地に何の対処もせずに家を建てれば、建物が不揃いな沈下を起こす状態(不同沈下)になります。地盤の善し悪しで取り返しのつかない結果になりかねません。 近鉄不動産は、建築にあたって全ての敷地の地盤強度や地質を入念にチェックします。 地盤にどれくらいの地耐力があるかを調査。万一、軟弱な地盤には適切な基礎補強を選択し、万全な施工を行います。
地盤が建物の重さを支えきれず、地盤が不揃いに沈下する状態。場所によって沈み方が異なるので、基礎と建物が大きく傾くことがあります。
地盤が建物全体の重さに耐える強さ。建物が持つ重さ(自重)を知り、それをしっかり支える地盤形成が重要です。
地盤調査の結果、軟弱な地盤でも、地質に応じた最適な方法で施工します。 たとえば、表層地盤の改良の他、深層地盤まで改良する柱状改良や鋼管杭など、支持地盤の深さの程度に応じた補強を施し、万全の施工を行います。
住まいの全荷重を均等に分散させ面で支えることで、基礎の不同沈下の発生を防止。 また、防湿ポリエチレンシートを敷きつめ湿気の侵入を防ぎます。
逆T字型のコンクリートを連続して、地中に埋め込む布基礎。 一般的によく用いられる構造ですが、これはベタ基礎と違って、建物を点で支えることになり、地盤に対しての荷重が不均等になって建物に、ゆがみなどを引き起す可能性が生じます。 一方、ベタ基礎は床全面にコンクリートを流し込むので建物の荷重が均一に地盤にかかり、不同沈下を防ぐもっとも効果的な基礎構造といえます。
住宅の耐久性を損う最大の要因は水と湿気です。 建物への漏水や湿気の侵入を徹底して防いで、 木部の腐れの原因、腐朽菌や白アリを防ぐことが大切。 複合的な湿気対策が、耐震性能を保ち住まいの寿命をのばします。
約15万棟もの住宅が全・半壊し、甚大な被害をもたらした 阪神・淡路大震災。最大震度7、マグニチュード7.2、最大地盤加速度818ガルを記録した未曾有の大震災でも、「きんてつの家」は、その優れた耐震性能を実証しました。当時、被災地域の「きんてつの家」は約600棟。しかし、倒壊棟数は1棟もなく、被害を受けた家屋のほとんどが軽微な補修で済みました。
いつ、どこで起こるかを正確に予測できない地震だからこそ、地震対策は住まいづくりに欠かすことができません。地震に強い住まいをつくるには、基礎や柱、壁などを強固にすることは常識ですが、同時に2階床の強化も忘れてはならない重要なポイント。柱や壁をどんなに強くしても、床が弱いと家は強くなりません。2階床を強くすることで、さらに耐震性能を高めることができるのです。
2階の構造用合板は、人や家具などの重さを支えるだけではありません。地震に対して、建物の強さを確実に機能させるポイントが実は剛床性なのです。地震や台風により、横揺れすると、建物には水平方向の力(水平荷重)が加わり、変形しやすくなります。 建物全体のねじれをくい止めるには、耐力壁と同様に、強靱な剛床がもっとも重要な役割を果たします。 剛床構造は、業界トップクラス28mmの構造用合板を直接、梁や受け材に打ち付けて一体化。そのため、地震など床で受けた力を壁にバランスよく伝え、変形しにくい構造になっています。
受け材に剛床をビスでしっかり打ち付け、一体化することで変形しにくい頑丈な強さを発揮します。
外力に対抗する耐力壁を構成して強度を向上。耐力壁として重要な面内せん断力は、構造用合板(9mm)の約2倍の値が得られています。
躯体を箱のようにすることで、地震や台風による外力をバランスよく分散させることができます。
2階剛床と構造用面材のダブル効果で強い耐震構造をつくります。床・壁と屋根(野地板)のすべてを面で固める一体化構造が大きな強さを発揮します。
防腐・防蟻性にも優れています。一般的な構造用合板に比べ、腐れや強度の劣化がほとんどありません。
構造用面材に、透湿性に優れた材料を使用。 室内での湿気をすみやかに透過させ、通気層に放出。面材内に湿気をためないので壁体内結露を防ぎ、住まいの耐久性を保持します。
天然木には大節、割れなどが強度に影響する欠点があります。 また、木材には外観からは予測できないものもあります。 構造用集成材は、それらの欠点を除いて積層することにより、乾燥収縮による気密性の劣化を防止し、強度の安定を保ちます。
重心とは建物の重さの中心、剛心とは建物がもっている強さの中心。特に重要なことは、建物の重心と剛心の位置を近づけ、偏心率を小さくすることです。
※偏心率とは、重心と剛心の割合のことです。重心と剛心が一致している場合には偏心が0となり、重心が剛心から大きく外れた位置にあるほど、偏心率は高くなります。
重心と剛心の位置が近いほど 偏心率が小さく耐震性能が高くなります。
地震や台風など、大きな力が加わった時、その力は柱・梁・筋違いなど構造体の接合部に集中します。 接合部を構造用金物でしっかり緊結することで、建物の強度を一段と高めます。安定した強さと精度を保つ、さまざまな構造用金物を適材適所に使用します。
木部の欠損を極力少なく、接合部を徹底的に強化する構造用金物。 防錆処理を施工し、その性能を長期間継続します。
建物外周コーナーの隅柱の柱脚部と基礎部や柱と胴差の接合部は、地震の際に柱にかかる引き抜き力から建物を守るため、ホールダウン金物で緊結します。